北海道バイク旅part4 富良野→占冠(9月6日)
ライダーハウスヒグマで寝ていると携帯の地震速報が鳴り始め、ぐらぐらと宿が揺れました。
ちょっと大きいな。
と思いつつ、揺れもおさまったし、眠いから寝よう。
朝起きると、電気がつきません。
停電とのことです。
しかも北海道全域で。
富良野は震度4だったので、全域で停電するという実感が湧きませんでした。
信号も消えてるし、通行止めもあちこちで起こっているので旅を続ける気力が萎えてしまいます。
この日は知床を目指して北東へガンガン走って行くつもりでしたが、流石に電気のない中長距離は走れないと思い、予定を変更することにしました。
北海道旅行で電気がないとどれだけしんどいか。
まず、当然のことながら、美味しいものが食べたくても飲食店がやっているわけがありません。
電気なければ無理ですよね。
次に、コンビニもほとんどやってないですし、開いてても売ってるものはカップ麺とか保存のきくものばかりでした。
電気ポットでお湯使えないので、カップ麺も普通には食べれない。
そして、ガソリンスタンドもほとんど閉まっているため燃料の確保が難しいです。
稼働しているスタンドも車の長蛇の列で、一時間待ったりすることも。
また、スマホのナビを利用していたので、充電が出来ないとマッピングも難しくなります。
これで長距離走るのは怖すぎる。
加えて、電話が繋がらないので、宿をとることができません。
結局、飯もない、宿もとれない、移動も怖くて出来ないという最悪の状況になりました。
とはいえ、
出来ることからやろうということで、
カニちゃんと一緒に富良野から近い美瑛の観光をすることになりました。
ジェットコースターの道
名前の通り、登り降りの道がジェットコースターのようでした。
めっちゃ綺麗でした。
ケンとメリーの木
木がでかい。
意外とでかいです。
セブンスターの木の横の白樺
なおセブンスターの木本体はほぼ見てない模様。
マイルドセブンの丘
伐採されたらしく、木がスカスカです。
等々名所を回ってきました。
こんな大変なときだけど、どこも雄大でめっちゃきれいかった。
お腹へったしご飯にしましょう。
本当に有難い。
ぼくはカレーヌードル。
お湯がちょいぬるかったけど美味しかった。
サバイバルしてるって感じ。
地元の方々がお茶をくださったり、お饅頭をくださったりして、肉体的にも精神的にも助けられました。
都会の方が怖くないか、ということで、二人で富良野から南下し、帯広で電気の復旧を待とうという話になりました。
道中で声をかけてくださった富良野在住の方。
北海道のインフラの弱さを嘆かれてました。
僕らの今後を気にかけてくださって、情報提供してくれました。
そして、電気の復旧には一週間程度の期間がかかるかもしれないとの話を聞きました。
帯広までいっても電気が通ってないかもしれないので、近場で電気がありそうな場所に行こうということになりました。
カニちゃんがTwitterで占冠に電気が通っているとの情報を入手。
とりあえず占冠の道の駅に向かうことにしました。
無事占冠へ着きました。
情報通り電気通ってました。
スーパーでジンギスカンの肉、野菜を購入し、鍋で調理。
ジンギスカン鍋。
サイコーに美味しい。
予想をはるかに越えてきました。
ジンギスカンのあとは残り汁に麺を入れて焼きそばっぽい感じにして食べました。
これもサイコーでした。
宿がないのでこの日は野宿。
カニちゃんが狭いのにテントにいれてくれました。
至れり尽くせり。
走るときも先導してくれてキャンプも教えてくれて、テントにも入れてくれて感謝しかないですね。
ここまで書いてきたように、ぼくはカニちゃんに頼りきりでした。
彼が居なければ地震後の北海道をまともに移動できなかったと思います。
占冠の夜は不安でいっぱいでしたが、
教員を目指すカニちゃんの熱い話を聞いたり、
キャンプの知識を少し聞いたり、
何も考えずぼーっと星空を見たりしました。
電気ってありがたいんだなぁとしみじみ感じました。
特別な時間を過ごせたのかなと思います。
次回、早くも北海道編最終回?